メカニカルストレスとは、「力学的ストレス」。つまり、何かを持ち上げたり引っ張ったりする際に、筋肉や腱に加わる力の事です。筋トレで言えば、自分の体重や重いウエイトによって筋肉に掛かっている負担という事になります。
そのストレスがある程度強く、動作回数やトレーニングの頻度などが適切であれば、筋肉はより強くなっていきます。筋肥大を目指す筋トレ、特にウエイトやマシンの種目の場合は、その人が持ち上げられる最高重量の70~80%程度というかなり強い力を使う事になります。
では、なぜ強い力を使うと筋肥大が促されるのでしょうか。弱い力で回数を多くしても、筋肉は肥大させられないのでしょうか。筋肉は、複数の筋線維が束になって出来ています。
しかしそれが一様ではなく、連筋線維と遅筋線維という性質の異なる線維が組み合わされているからです。
瞬発力に優れ素早く収縮できる連筋線維と、収縮速度こそ遅いものの持久力に長けている遅筋線維。この双方を、目的に合わせて使い分けるのが効果的なのです。